US
2025年3月18日、アメリカのワシントンD.C.連邦控訴裁判所(U.S. Court of Appeals for the D.C. Circuit)はStephen Thalerが提起した人工知能(AI)ソフトウェアで作ったイメージの著作権登録に関する控訴を棄却しました。
今回の事件はStephen Thalerが2018年3月アメリカ著作権庁(USCO)にAIソフトウェアで作ったイメージ(絵)に対して著作権者として登録してほしいと要請しながら始まりました。
アメリカ著作権庁は「人間による創作物要件(Human Authorship Requirement)」に欠如しているという理由でStephen Thalerの要請を受け入れませんでした。
アメリカの著作権庁の決定に不服したStephen ThalerはワシントンD.C.の地方裁判所にAIソフトウェアで作ったイメージの著作権登録を認めてほしいとの訴訟を提起しましたがワシントンD.C.地方裁判所は2023年8月にStephen Thalerの請求を棄却しました。
担当裁判官は判決文において、「著作権法規定は著作権者が人間であるときだけ納得できる」といい「従って、人間だけを著作権者として登録できるというのが著作権法をよく理解したものである」と指摘しました。
また、「現行著作権法の全体文脈を考慮した時、著作者は人間でなければいけないというのが最も妥当な解釈である」と強調しました。
尚、「著作権保護期間は創作者生存期間と密接な関連があり、現在の著作権は著作者の死後70年まで効力が認められるが、機械には生命がないので、著作権の保護期間を計算する方法がない」と判示しました。
また、「著作権者の住居地や国籍もAIのような機会には適用する方法がなく、Stephen Thalerの主張からしたらAIは創作者である同時に創作者が使用した道具になる矛盾する状況が発生する」とも強調しました。
<出典>"アメリカのワシントンD.C.連邦控訴裁判所、AIソフトウェアで作ったイメージの著作権登録に関する控訴棄却判決”. 韓国知識財産研究院.
https://www.kiip.re.kr/board/trend/view.do?bd_gb=trend&bd_cd=1&bd_item=0&po_item_gb=US&po_no=23525, (参照 2025-04-15)
WIPO
2025年3月17日、世界知的財産機構(WIPO)は2024年の国際特許出願(PCT)の上位10カ国及び企業を発表しました。WIPOが集計した2024年PCT全体の出願件数は合計273,900軒(前年対比0.5%増加)で集計されて2024年PCT出願上位10カ国及び企業は以下通りです。
この数値は臨時数値であり、2024年の国及び地域事務所に提出された全てのPCT出願がWIPO国際事務局に受け付けられたものではないため、PCT出願に対する最終的な数値は2025年末に提供される予定だそうです。
<出典>“世界知的財産機構(WIPO)、2024年国際特許出願(PCT)の上位10カ国及び企業発表”. 韓国知識財産研究院.
https://www.kiip.re.kr/board/trend/view.do?bd_gb=trend&bd_cd=1&bd_item=0&po_item_gb=IORG&po_no=23528, (参照 2025-04-15)
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