2024年8月23日金曜日

【WIPS Global】US特許の優先権情報、 もっと簡単で便利に確認する方法

アメリカの特許でいう優先権(Priority)とは、1国に出願した後に1年以内に同一発明を2国に出願する時に1国の出願事実を番号と日付で明示すると、2国の出願時点の出願日判断時点を1国で遡及してくれることを言います。

<優先権概念>

実際にアメリカ特許表でContinuation-In-Part(以下、CIP)出願に対する明確な条項は別途明示されていません。アメリカのCIPは特許出願過程で発明者が発明に追加的な要素を加えられるようにする制度です。この制度の最も大きい長所は元の出願に含まれていなかった新しい内容や改良事項に対して、特許を認めてもらえるということです。また、CIP出願は元出願の出願日(優先権日)をそのまま維持できるので、発明の新しい部分が先行技術によって拒絶になることを防止できます。このように発明の開発過程が連続的であったり後続開発が予想される場合にCIP出願はとても有用な戦略になる可能性があるため、関連情報の確認はとても重要な検討過程であると言えます。

アメリカは特許法上、特有のRA(関連出願、Related Application)制度と全国共通の優先権制度を一緒に運営しています。この点を考慮してWIPS Globalでは、RA制度を運営するかRAデータが存在する国に対して該当特性を反映してRAを優先権概念で統合して改良いたしました。どんな改良事項が反映されたか、いくつかの画面を用いてご紹介いたします。

<参考>
・優先権:US、AU、PCT
・最優先出願:すべての国
・国別のRA細部類型
  - US:仮出願、分割出願、継続出願、一部継続出願、再発行
  - AU:仮出願、分割出願、追加出願
  - PCT:継続出願、一部継続出願

▲ Wipsglobal.com > Field Search 

優先権が統合された国に限って、類型別の検索ができるように新規フィールドを追加いたしました。

▲ Wipsglobal.com > Field Search 

フィールドを追加すると、優先権の類型別に選択して検索できます。

▲ Wipsglobal.com > 詳細表示

詳細表示>出願ヒストリー項目において、出願過程を一目で確認出来て、最優先出願情報をすぐ確認できます。

▲ Wipsglobal.com > 詳細表示 > 優先権番号

詳細表示で検討したRA情報のヒストリーは、継続出願情報を分析してリストとチャートで確認できます。
ビジュアルモードでは、矢印で出願関係を確認できます。表示する項目(出願番号、出願人、文献番号、文献日、発明の名称)を選択できて画像でダウンロードもできます。

▲ Wipsglobal.com > Field Search > 結果リスト

▲ Wipsglobal.com > (左)レポート、(右)ファミリータイムライン

改善された優先権情報は詳細表示以外でも、イージービュアー、レポート、ファミリー分析、Invalidation Advisor、ダウンロードなど様々な連動機能でも確認できます。

今回のポストでは、WIPS Globalで提供する優先権情報の改良内容をご紹介いたしました。
前より色んな機能で確認できる優先権情報をぜひご活用ください。


Japan Tel: +82-2-726-1113, 1107 | Fax: +82-2-777-7334 | wips-jp@wips.co.kr

0 件のコメント:

コメントを投稿

【お知らせ】「2024 知財・情報フェア&コンファレンス」出展のご案内

「2024 知財・情報フェア&コンファレンス」出展のご案内 ●会期:2024年10月2日(水)~10月4日(金) ●会場: 東京ビッグサイト 西3・4ホール ●展示ブース    ◎小間位置:W4-48    ◎展示内容:   ✓グローバル特許情報検索システム「WIPS GLOBA...