標準必須技術は、該当技術を利用しないと製品の製造・販売やサービスを提供するのができない技術であり、標準規格を具現するために必須的に実施すべき技術です。この技術が特許として出願されて登録決定になったのが標準必須特許(SEP)です。
つまり標準必須特許(SEP、Standard Essential Patents)は、標準化機構で定めた標準技術規格に含まれる技術内容を持つ特許であり、標準の「市場支配力」と特許の「独占排他」が結合された特許なのです。
企業は様々な技術を開発して技術寄稿で標準化過程に参加して特許を出願しますが、このように出願された全ての技術が標準必須特許になるわけではありません。標準化過程において標準規格として採択されて審査過程で登録決定になると標準必須特許になります。
技術規格を目標で技術を開発して特許を出願したにも関わらず、技術規格として採択されなかったり特許として登録決定になっていない技術は標準関連発明、標準関連特許といいます。
標準技術がどんどん多くなっていて、標準技術を活用して製品を生産する企業たちの標準必須特許検索の必要性が高まっています。
WIPS Globalではこのようなニーズを満たして特許戦略樹立に活用できるように標準必須特許検索機能を追加しました。
今回のポストでは新しく追加された「標準必須特許」関連機能と合わせて追加された「類似特許(Similar Patent)」機能についてご紹介したいと思います。
●標準必須特許(SEP)
▲Wipsglobal.com 「標準必須特許(SEP)関連検索フィールド」 |
標準必須特許は、フィールド検索で検索フィールドを利用して検索することができます。探したい技術に対して標準必須特許有無、標準化機構、標準必須特許番号、宣言者、宣言者国籍、宣言日などの条件で検索することができます。
▲Wipsglobal.com 「標準必須特許(SEP)_検索結果」 |
検索を実行すると標準必須特許を表すアイコンと一緒に左側の検索結果フィルターで標準必須特許に対する統計項目を確認できます。標準必須特許有無と標準化機構に関する情報から検索結果を絞ることができます。
チャートにある標準必須特許関連の項目をクリックして結果内の再検索も可能です。
ここで、WIPS Globalで提供する標準化機構について少しご紹介したいと思います。
標準を制定する標準化機構は世界に100個以上存在します。代表的な標準化機構はUN傘下のITU、ヨーロッパのESTI、企業及び専門家たちが参加するフォーラム・コンソーシアムのIEEE、IETF、W3Cなどがあります。
WIPS GlobalではETSI(ヨーロッパ電気通信標準協会)、ITU-R(国際電気通信連合-電波通信部門)、ITU-T(国際電気通信連合-電気通信標準化部門)、IEC(国際電気技術委員会)、IEEE(電気電子技術協会)、ISO(国際標準化機構)、ATSC(デジタルテレビ方式委員会)、ISO/IEC JTC1(ISOとIECの共同技術委員会)など有数の国際標準化機構データを提供しています。
また、特許PoolであるMPEG-LA、SISVEL、Access Advanceのデータも提供しています。
特許Poolとは、多数の特許を適用しなければいけない場合、複雑な権利関係問題が新製品の市場形成及び需要拡大の妨げにならないように、多者間の協議において特許管理及びライセンシングの一元化のために設立された標準化機構です。
詳細表示に新しく追加された標準必須特許(SEPs)タブで検索した特許の詳細な標準情報を確認できます。宣言特許(Declared Patent)項目は実際の標準化機構で宣言した特許、またはファミリー拡張を通じて標準情報が付与された特許をお見せします。ドキュメントアイコンをクリックすると標準化機構から発行する標準情報に関する宣言文の原文を確認できます。
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宣言特許項目の下段にある関連特許(Related Patents)は該当文献が保有するすべての標準情報を持つ特許の集合をお見せします。
宣言項目にある標準必須特許番号を基準に標準情報の一つでも持つ文献の集合です。
Overviewチャートでは「標準(宣言)登載者」、標準化機構別の統計を確認できます。
▲Wipsglobal.com 「標準必須特許(SEP)_SmartAngle」 |
また、追加でご提供する「標準必須特許分析(SEPs Analysis)」タブでは2次分析チャートである標準化機構別の国分布、機構別の宣言(登載)者分布、宣言年度別の国分布などの多様な項目をご確認いただけます。
●類似特許(Similar Patent)
今回は「類似特許(Similar Patent)」についてご紹介します。
特許の詳細情報を検討する中で類似する特許を素早く確認したい場合に便利にお使いいただける機能です。検討中の特許と類似する特許を類似度が高い順で最大10件まで確認できます。それぞれの特許別ンい核心キーワード、要約、請求項、図面などを同時に検討できます。
▲Wipsglobal.com 「類似特許(Similar Patent)」 |
もし類似する特許をもっと見たい場合、「類似特許をもっと見る(More similar patents)」をクリックするとAI検索に移動して300件の類似特許を統計チャートと合わせてご確認いただけます。
このリストに出された特許を基準にまた類似する特許を再検索することもできます。
▲Wipsglobal.com 「類似特許(Similar Patent)」 |
ここまで新しく追加された「標準必須特許(SEP)」と「類似特許」についてご紹介しました。
標準必須特許の確保は技術貿易収支規模に影響を与えるほどとても重要な部分です。なので、標準必須特許の先占のための企業間の競争が激しい状況です。
標準必須特許確保はもちろん、訴訟/ライセンシング戦略まですべてをサポートする「標準必須特許検索/分析」機能!
ぜひWIPS Globalで活用してみてください。
Japan Tel: +82-2-726-1113, 1107 | Fax: +82-2-777-7334 | wips-jp@wips.co.kr
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