最近サムスン電子がNuCurrent社とのワイヤレス充電技術関連の特許訴訟に勝訴し、特許無効化戦略の重要性を示した。
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サムスン電子はなぜ、特許訴訟受けたのか?
NuCurrentは2009年ノースウェスタン大学の学生が設立した会社で、無線充電技術の初期開拓者として評価されている企業です。サムスン電子は、NuCurrent社と15年からCESで縁を結び、技術提携について議論したこともあります。しかし、2018年NuCurrent社はGalaxyS7、S8などに適用 された無線充電技術に対してサムスン電子に特許侵害訴訟を提起した。サムスン電子は、NuCurrent社が侵害を主張した特許については特許性がないと主張し、結局、PTABはサムスン電子の異議提起を受け入れ、特許無効性が認められた。
サムスン電子を救った韓国特許!
NuCurrent社のUS9941729B2特許は、韓国の中小企業ケイダーパワーの特許(KR10-2013-0045307A)を引用して無効性が認められた。2013年に出願されたケイダーパワーの特許は、2015年に出願したNuCurrentの特許が明示している無線充電関連コイル構造と類似の構成を明示しており、進歩性にないと判断されました。PTABの審判の中で、サムスン電子はケイダーパワーの特許を利用して、特許権利を引き受け、現在の特許権利者はサムスン電子であります。
<NuCurrentのUS 9941729 B2 図面> |
<ケイダーパワーのKR 10-2013-0045307 A 図面> |
特許無効化戦略!
米国の特許訴訟で約29%は無効審判(PTAB Trial)が行われており、そのうち25%の無効審判請求者が勝訴しました。( 2012 ~ 2019 , Lex Machina )特に、急速に発展されている電子通信分野の無効審判が近年最も多く発生しています。電子通信分野のようなIT技術に対する無効審判では、英米圏だけでなく技術力のある東アジアの先行技術の引用も多くなっています。韓国はICT発展指数の世界1、2位を占め、技術力と高品質の特許を多く保有しています。
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