2021年9月9日木曜日

【IP ISSUE】 AI特許は認められるのか。

AIが発明した特許技術

2021年 4月、世間を騒がせた特許が公開されました。特許はフラクタルを利用した飲食容器で、特別な特徴さどはないようですが、この特許はAIが開発した最初の特許であり、世界から注目を集めました。特許を出願したステファン·ターラー教授は、自分が開発したAIであるDABUSが自分もわからない発明を自ら開発したと主張しました。


▲ artificialinventor.com <DABUS 人工知能開発企業ホームページ>


主要国家特許庁の反対

AIが開発した最初の特許として世界中が注目しましたが、特許としては認められませんでした。韓国、米国、欧州などの国家ではAIは発明者として認証することはできないと判断しました。特許法によると、発明者は自然人のみ可能、これに該当しないAIを発明者として認めることはできないという理由でした。世界知的財産機関(WIPO)はAIにも知的財産権を与えようとの意見を発表しましたが、多くの国とグローバル企業が反対意見を表明しました。


▲ wipsglobal.com <DABUSが発明した特許のファミリー特許>


オーストラリアと南アフリカで認められたAI特許 

2021年7月28日、南アフリカ特許庁は世界で初めて、DABUSの特許を認定しました。南アフリカは、特許を審査する際に発明者の実体審査を行わず、形式的な要件のみ審査するため、登録されたと思われます。その後7月30日、オーストラリアではDABUSの特許を断ったのは誤りだという判決をしました。オーストラリアの特許法にはAIが発明者になれないという規定がなく、人間でない発明者は登録できないという条項もないからです。 裁判所の決定にオーストラリア特許庁は控訴を検討しているそうです。


▲ pixabay.com


AI特許は認められるだろうか。

オーストラリア裁判所の判決でAI特許出願は韓国でも注目されています。韓国特許庁はAIが出願する特許について発生可能性ある問題を解決するための「AI発明専門家協議体」を設立しました。協議体はAI発明に関する教授、判事、弁護士など法学専門家で構成されており、主に法律的な争点について議論する予定です。AIが急速に発展されることにより、その重要性もますます増しています。AIが特許を持てるか期待されます。



Japan Tel: +82-2-726-1113, 1107 | Fax: +82-2-777-7334 | wips-jp@wips.co.kr

0 件のコメント:

コメントを投稿

【IP ISSUE】各国の最新情報_202404

  FR 2024年3月20日、フランスの競争委員会(Autorité de la concurrence)はGoogle LLC、Googleアイランド及びGoogleフランス(以下、Google)のニュースコンテンツ著作物無断使用による著作隣接権法の違反に関連して2億5千万ユ...