2023年12月8日金曜日

【IP KOREA】読書と技術の出会い、トレンディにページをめくってみよう!

少し画面を見るだけで有用な情報と楽しみがあふれる映像コンテンツが主流になって、読書は少し遅くて古臭い趣味で、年に何回かあるか否かの恒例イベントになってしまったようです。
ひと時はアナログさの結晶体とされていましたが、逆らえない時流の中で本はデジタルの服を着て現れ始めました。
最近では多くの出版社と図書関連プラットフォームたちがAR(増強現実)、AI(人工知能)など4次産業革命技術を読書に適用してもっと多彩に大衆たちの読書欲求を刺激しています。

▲ Clipartkorea.co.kr

そこで今回のポストでは紙本からeBook(電子ブック)を超えて更に発展した読書関連技術および特許たちを調べてみたいと思います!

増強現実で具現する本の中の世界

差別化されたコンテンツで出版と教育市場を率いている韓国の「Woongjin ThinkBig」は、増強現実(AR)を基にしたある読書教育特許を出願しました。
「図書客体と相互作用コンテンツを連携した読書支援システムおよび方法」という名称で出願されたこの技術は、読者と相互作用するという意味のインタラクティブブックと呼ばれ、「ARシークレットサイエンス」という自動図書商品で発売されました。

▲Woongjin ThinkbigのARシークレットサイエンス<出所:NEWSIS/Woongjin Thinkbig>

該当発明はスマートデバイスと図書を連結して、紙本に増強現実コンテンツを見せるマーカー(紙ポインター)を連動します。
この時、ユーザーは紙マーカーに自分の声と顔を入れて紙本のストーリーと結合させることができます。
また、紙マーカーを動かしながらテキストと画像のみならず3D画像、映像、音など様々なAR効果を体験できます。

▲Wipsglobal.com、KR 10-2222599、「図書客体と相互作用コンテンツを連携した読書支援システム及び方法」

Woongjin ThinkBigの読書技術を通じて読者たちは理解し難い本の中の概念をARで間接的に経験して、単純に読むのに留まらず本と相互的で能動的な疎通ができます。

完読確率を予想して本をお勧めします。

電子ブックが普遍化した後、最新のウェブ小説はもちろん図書館に入庫されていないか既に貸切になった書籍、絶版された書籍にいたるまで様々な書籍を簡単に接することができるようになりました。しかし、電子ブックの数が多くなっても日常で普通の読者が読める電子ブックの数は限られています。そのため、ユーザーが好む特定電子ブックを選別できるサービスが要求され続けてきました。

韓国最大の読書プラットフォーム「ミリ(Millie)の書斎」は、既存の技術の限界を補完してもっと発展した方式で図書情報を提供しています。

▲ミリ(Millie)の書斎ロゴ<出所:ミリの書斎>


既存の図書情報提供方式と限界点

1. ユーザーが照会した本の照会数を基準に表紙、題号、著者、出版社、カテゴリ、出版日に対する情報を電子ブックにマッチして読者に合う図書情報を提供してきました。しかし、この情報だけではユーザーが好む電子ブックを選別するのに限界がありました。

2. 照会数情報を電子ブックにマッチして提供していましたが、ユーザーが一冊の本を最初から最後まで完読したことを集計した記録なのかは把握できませんでした。更に、読者が努力と時間を費やして図書を選択したが、呼んでみたら好みに合わなくて完読しないかも知れないという盲点もありました。

3. 普段時間に余裕がないユーザーたちが完読予想時間を認知して、柔軟な読書計画が立てられるように電子ブックのトータルページをマッチして図書情報を提供しました。しかし、トータルページだけでは完読予想時間を正確に図るのが難しかったです。

新しい図書情報提供方式と改善点


▲Wipsglobal.com、KR 10-2412447、「電子ブック情報を提供する方法及びこれを利用したサーバー」

「ミリの書斎」は、既存の限界を解決するために、問題点を補完した新しい技術を出願しました。この発明は既存の技術では提供しなかった完読確率情報および完読予想時間情報を追加で提供します。これを通じてユーザーが自分の状況を考慮して電子ブックを検索して選択できるようにサポートします。ここで完読確率情報と完読予想時間情報は、特定ユーザーを基準に電子ブックに対する他の情報をグルーピングして提供するようになります。例えば、「小説を楽しむ10代の男性ユーザーたちが読んでいた電子ブックの基準トータルページ、基準閲覧ページおよび閲覧時間に対するデータを獲得するとその情報をグルーピングして類似するグループに属する読者たちに提供します。

▲Clipartkorea.com

フィット(Fit)になる読書台でもっと楽に本を読む

電子ブックおよび関連サービスプラットフォームの発達にも、紙本だけの特別さを好んでこだわる読者たちも相変わらず多いです。このように紙本のアナログさを楽しむ人たちが楽な姿勢で読書を楽しめるようにサポートする器具も登場しました。その中でブロック読書台を紹介したいと思います。

これまでの読書台は、上版を固定した角度または2~5個の限られた角度だけを提供して、身長や首、腰の長さなど体格条件が異なる多様な人々が使うには難しい部分がありました。角度や高さを調節するための構成が複雑で、使用法もまた簡単ではないという短所もありました。

▲Wipsglobal.com、KR 10-2478465、「ブロック読書台」

このブロック読書台は上記の短所を補完する発明で、ユーザーが自由にカスタマイズして使えるという長所があります。図書を支持する上版、上版の下段で置物の下部を支持する台、上版を支持する支持台及び上版の角度を調節する連結部を含みます。連結部の右側には右突出部があり、左側には右突出部に対応する左凹入部があって複数のブロックが連続的で挟みあって結合されます。

▲Wipsglobal.com、KR 10-2478465、「ブロック読書台」

このように複数のブロックが連続で挟まれて読書台の上版の角度と下部を支持する台の高さを円滑に調整できます。この発明を使用すると、作業環境に合わせて角度と高さを自由に調整できて業務効率を極大化することができ、長時間でも正しい姿勢で本を読めて疲労が節減される特長があります。


今回のポストでは、読書のトレンドを新しく作っていく読書関連技術について調べてみました。便利さとアナログさが共存する技術を活用して、これまで読めてなかった本を取り出してみるのもよさそうです。
読書が新しい技術と引き続き結合して、時間が経っても多くの人々に幸せと楽しみを与える趣味でい続けることを祈ります。


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