2021年3月31日水曜日

【WIPS Global】 技術の変化をモニタリングするスマートサービスSDI


前回の「マイフォルダ」に続き、今回は個人化機能である「SDI」について見ていきたいと思います。「SDI」は、Selective Dissemination of Informationであり、簡単な「新着特許通知サービス」です。ユーザーが設定した条件に対する特許文献または情報がアップデートされる度にE-mailを通じて通知を提供するモニタリングサービスです。SDI機能を活用すると、単純なアップデートだけでなく、技術の流れと変化も把握することができます。競合会社の技術変化を把握することは、自社の特許戦略を樹立することに大切な情報となると思います。WIPS GlobalのSDI機能は、競合企業のモニタリング、状態情報、審判情報など多様なSDIサービスを提供しています。


▲ wipsglobal.com <View Detail>


SDIは、検索式ウィンドウや文献検討中に詳細表示ページ内で関連項目から簡単に申請することもできますが、

今日は、SDIページで直接申請する方法について紹介します。


▲ wipsglobal.com <SDI Manager>


上段部にSDIタイプがあり、希望するサービスに申し込み可能です。

項目としては、

・競合企業の技術をモニタリング Competitor SDI

・状態情報の変動 Status SDI

・審判情報 Appeal SDI

・保存した検索式に対する特許情報 Query SDI

・特定文献のファミリー関係、引用関係に変動が発生した場合、それに対するアップデート情報 Family SDI、Citation SDIがあります。


▲ wipsglobal.com <SDI Manager>


競合企業がどの分野の特許を出願または買収しているかを把握すれば主力技術分野やR&Dの進行方向が分かります。Competitor SDIは、特定の出願人/権利者を中心に提供され、モニタリングが必要な競合企業の特許出願動向および権利変動をユーザーが設定した周期で通知を受けられます。「出願人」を対象にアップデートされた内容を教えてくれるので、特定文献ではなく競争会社全体の特許現況をわかると思います。


▲ wipsglobal.com <SDI Manager_Competitor SDI>


(1) 権利変動情報や公報情報(公開/登録情報)を選択して申請できますが、公報情報を選択すると、競合会社がどの分野の技術や製品を出願したのかについての内容を把握することができます。

(2) 公報情報から公開または登録を選択し、(3) 出願人、対象国および (4) 技術分類コードを選択してSDIを申請すると、設定した周期によって新しい公報情報が発生した場合、メールで通知をいただけます。


▲ wipsglobal.com <MY SDI_Competitor SDI_Update>


MY SDIページ内に申請した出願人の譲受/譲渡情報のSDI内訳(A)と公報情報SDI History (B)


▲ wipsglobal.com <SDI manager_Status SDI, Appeal SDI>


新しい技術に対する権利確保の側面から自社技術が特許登録されているかどうかも含め、競合企業の主力特許の状態情報を把握することは非常に重要です。類似発明における出願拒絶の原因を早く把握すれば技術の回避設計が可能になり、権利消滅情報などを活用可能な技術を分かりやすいです。

状態情報SDIは、出願以降、拒絶決定書、拒絶決定確定、登録状態変更、登録権利消滅等で文献状態の変動内容が発生した場合、通知メールを送信します。 関心特許の出願から権利消滅まで主なイベントを逃さずに確認できます。

審判情報SDIは、申請した登録特許について無効審判、権利範囲確認審判(積極、消極を含め)、訂正審判など全タイプの審判が発生した場合、通知メールを送信します。


▲ wipsglobal.com  <My SDI_ Appeal SDI_Update>


MY SDIページ内の審判情報SDIアップデートHistory


▲ wipsglobal.com <SDI manager_Query SDI>


検索式SDIは、ユーザーが設定した検索式に対するアップデートされた新着特許文献を受け取ることができます。出願人名を原語で入力して申請すると、データアップデートで遅延なく通知が届きます。


▲ wipsglobal.com <My SDI_ Query SDI_Update


MY SDIページ内の検索式SDIアップデートHistory


▲ wipsglobal.com <SDI manager_Family SDI, Citation SDI

ファミリー SDIは、申請した文献のファミリー関係にある新しい文献が発生した場合、通知メールを送信します。

引用SDIは、申請した文献が他の出願から引用される場合(被引用)が発生する際に通知メールを送信します。

ファミリー/引用SDIは、競合企業の海外特許活動を攻撃したり、自社特許の防御戦略の樹立に活用できます。


▲ wipsglobal.com <My SDI_all Types of SDI>


My SDIから申請した全タイプのSDI申請現況とタイプ別の詳しいアップデートHistoryが確認できます。

・受信したSDIの中で削除したHistoryはDeleted SDIで確認することができ、最大50週間保管された後、過去のHistoryから自動削除されます。

・グループユーザーは、Shared SDIを利用してグループ内の他のユーザーとSDI共有が可能です。


▲ wipsglobal.com <Main Page>


WIPS GlobalメインページでSDIをすぐ確認できます。

本日は、SDIの類型別の申請方法と確認方法について紹介しました。WIPS GlobalのSDI機能で特許戦略の樹立に活用してみましょう。

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