WIPS JAPAN: 【WIPSTUDY】台湾の特許訴訟ケーススタディ #4

【WIPSTUDY】台湾の特許訴訟ケーススタディ #４

ケーススタディ#3に続いて、

今回の投稿では、分析されたUSの特許侵害訴訟で台湾の特許現況統計を検討して、色んなケースに焦点を合わせてインアクティブになった理由を調べてみたいと思います。

・取消(Canceled)
・満了(Terminated)
・再発行(Reissued)
・消滅(Expired)

＜検索及び分析データベース：WIPS Global＞

4. US特許侵害訴訟分析の台湾ケースレビュー

以下はUSの侵害訴訟の中で台湾のケース*を検討するための条件です。

・連邦裁判所での受付年度(2011~現在)

・分析対象：200件

・USの現在のステータス

*台湾のケースは、台湾の企業が原告または被告として関連されている訴訟ケースを意味します。

▲ Wipsglobal.com　＜WIPS Globalのスマートアングル＞

◀台湾ステータス統計；
アクティブ：80％(178)
インアクティブ/取消：1％(2)
インアクティブ/満了：1％(1)
インアクティブ/再発行：2％(3)
インアクティブ/消滅：8％(16)

上記のチャートを見ると、インアクティブ状態は取消、満了、再発行、消滅の4種類であることが分かります。ここからはそれぞれのインアクティブ状態に該当する色んなケースを検討してみたいと思います。

✔ インアクティブ/ 取消(Canceled) : 1%

ケース：Lotes Co.Ltd v. Hon Hai Precision Industry Co.,Ltd
⇿概要：Lotes Co.Ltdが2011年3月7日にHon Hai Precision Industry Co.,Ltdに相手に提起。
　　　　8月にEx Parte Reexaminationが発生し、2013年1月30日まで1~17の全請求項が取消。

▲ Wipsglobal.com　＜WIPS Globalの訴訟検索＞

・ケースタイプ：侵害

・ケースの結果：Likely settlement
・対象製品：Connetors, CPU sockets, coolers and antennas for notebook computers...
・原告：Lotes Co.Ltd
・被告：Hon Hai Precision Industry et al.1
・特許：US 6908313

⏪Ex Parte Reexamination Certificate；
The patent is hereby amended as indicated below.
As the result of reexamination, it has been determined that:
Claims 1-17 are cancelled.

✔ インアクティブ/ 満了(Terminated) : 1%

ケース：Epistar Corporation v. Lowe's Companies, Inc.
⇿概要：2017年4月28日にEpistarはLowe;s Companiesに対して侵害訴訟を提起しました。
　　　　2018年8月30日、Fujian Sanan GroupはEpistarに対する無効訴訟を提起しましたが、審理が拒絶されました(二つ目のスクリーンショット)。020特許は2019年11月11日に存続期間放棄で満了となりました。

▲ Wipsglobal.com　＜WIPS Globalの訴訟検索＞

・ケースタイプ：侵害
・ステータス：Open
・対象製品：Kichler Lighting 60W Equivalent Dimmable Soft White A15 LED Decorative Light Bulb and the UTILITECH 60W Equivalent Warm White A19 LED Light Fixture Light Bulb.
・原告：Epistar Corporation
・被告：Lowe's Companies Inc. et al. 1
・特許：US 8587020

▲ Wipsglobal.com　＜WIPS Globalの審判検索＞

・管轄：PTAB(Patent Trial Appeal Board)

・審判類型：IPR(Inter Partes Review)

・審決内容：無効/取消になった請求項無し

・PTABステータス：審理拒絶

・請求人：Fujian Sanan Group

・被請求人：Epistar Corp.

◀020特許のステータスは満了によるインアクティブ

；出願ヒストリーをみると、1998年の11月19日に出願されており、2018年11月20日に満了していることが分かる。

✔ インアクティブ/ 再発行(Reissued) : 1%

ケース：Phison Electronics Corporation v. PNY Technologies
⇿概要：Phison Electronics Corporationは2011年11月PNY Technologiesを相手に訴訟を提起しました。そしてPNYは翌年にPTABに無効審判を提起し、特許所有者は2015年の3月に再発行出願を行いました。

▲ Wipsglobal.com　＜WIPS Globalの訴訟検索＞

・ケースタイプ：侵害
・ケースの結果：Likely settlement
・対象製品：Memory storage products include, Cube and Attache families of products, flash memory drives containing SMI controllers....
・原告：Phison Electronics
・被告：PNY Technologies
・特許：US 7518879