2019年7月22日月曜日

【IP KOREA】現代自動車、特許無効訴訟で最終敗訴

特許無効訴訟で敗訴した現代(ヒュンダイ)自動車


現代(ヒュンダイ)自動車がある中小企業との特許無効訴訟で最終敗訴しました。
現代自動車は自動車の塗装工程で発生する悪臭除去方法に関する特許をおいて、中小企業BJCと紛争を続いてきましたが、BJC側が現代自動車の特許を対象に提起した特許無効訴訟で最高裁判所が最終的にBJCの肩をもって、現代自動車が保有する特許技術は無効になりそうです。


▲ flickr.com ⓒ Open Grid Scheduler


現代自動車の技術奪取論難


現代自動車とBJCは、2004年から塗装過程で発生する悪臭を除去する技術を共同で研究して2006年に関連特許を共同で登録しました。
しかし2015年に現代自動車は悪臭除去関連で新しい技術を韓国の慶北大学(Kyungpook National University)と共同で開発したとして、単独で特許を出願し、何ヶ月か後にはBJCとの契約も解除しました。
これに対してBJC側は、現代自動車が自社の技術を奪取したと主張して登録特許の無効訴訟を提起したことから現代自動車の技術奪取論難が始まりました。


▲ pixabay.com


無効審判と控訴、そして最高裁判所


今回の特許無効訴訟は約4年間、長く続きました。
BJCの無効審判請求に対して特許審判院は、現代自動車の特許技術の進歩性を認めず無効だと決定し、控訴した特許裁判所もまた同じ趣旨で特許を無効であると判断しました。
これに留まらず最高裁判所に上告しましたが、最高裁判所もまた上告を棄却して特許を無効だと判断した原審の判決を維持しました。


▲ pixabay.com


終わらない紛争


最高裁判所の判決で特許の無効は確定しましたが、現代自動車とBJC間の紛争はまだ続く見込みです。
今回の判決は特許の無効可否に対する判決であって、BJCが現代自動車を相手に提起した下請負法、公正取引法違反を理由とした損害賠償請求訴訟はまだ進行中であるためです。
1審は技術奪取疑いに対して嫌疑がないと判断しましたが、これにBJCが控訴した状態です。
最高裁判所が特許を無効だと判断したことによって今後の訴訟がどう進んでいくかは見守る必要があると思います。
現代自動車とBJCの紛争は当分続きそうです。


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