終わらない造船業界の不況
韓国の造船業界不況が続いています。
韓国の特許庁によると最近4年間の特許出願を集計した所、2014年3,692件で頂点を取った以後、引き続き下落して昨年には折半の水準まで落ちたそうです。
特に、大手造船会社3社の特許出願は2014年に比べて1/3水準に落ちていて今年の上半期にも減少の傾向は続いているそうです。
▲ pixabay.com |
特許出願減少の理由は?
このような減少に対して業界の特許担当者たちは、引き続く不況による研究開発及び特許管理の予算が縮小されて、リストラによる人員減少が主な理由であると話しています。
また、特許紛争に備えて多くの特許より核心特許に集中しようとする趨勢もその原因の一つであると思われます。
▲ 最近5年間の韓国内造船分野特許出願現況(韓国特許庁) |
特許出願の減少傾向を弱めるための努力
このような特許出願の減少傾向を弱めるために、韓国の特許庁は造船分野の発明者と特許有功者たちに対して毎年特許庁長賞を授賞してきており、今年も授賞する予定とのことです。
このような努力のお陰か特許庁次世代輸送審査課長によると、昨年に比べて減少傾向は多少弱まっているとのことですが、それと共に技術競争力確保のために発明者を優遇して育成しなければならないと強調しました。
▲ pixabay.com |
悪循環を切り落とす転換点が必要
造船業界の継続する不況は研究開発予算と人力の減少に繋がります。
そしてこのような研究開発の減少は技術競争力の弱化に繋がり、海外造船会社との競争から取り残される可能性があって、結局また不況に繋がる悪循環になる可能性が高くなります。
一時期、世界トップだった韓国の造船業の地位を取り戻すためには大きい転換点が必要な時期ではないかと思います。
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