2022年5月20日金曜日

【IP ISSUE】特許で探るApple Car

 Appleが作った自動車、Apple Car

Appleが作った自動車、Apple Carをご存じですか?
完全自律走行車で発売すると予想されるApple Carは、ほとんどすべてが謎に包まれています。
2014年から開発が開始したと知られていますが、2021年に初めて公式的なコメントがありました。
トレンドをリードしてきたAppleであるため、自動車もまたどんな姿なのか気にしている人がとても多いと思います。
今回のIP ISSUEでは、Appleが出願した特許を通じてApple Carがどんな風になるのか予想してみたいと思います。

▲ apple.com <Appleホームページ>

ガラスの透明度を調整できる技術特許

Appleは製品ごとに自分たちの感性とデザインの革新を見せてきたので、自動車もまた多くの人々の期待を集めています。
「Apple Carデザイン」で検索されるたくさんの画像はすべて予想図であるためそれぞれ異なる姿になっています。しかし、それぞれ異なる要素から共通する部分が一つ目立ちました。それはパノラマサンルーフを採択しているということです。
すべての予想図にパノラマサンルーフが適用されている理由は、2月にAppleが登録した移動式パンネルアセンブリー特許(US 11235701 B1)があるからだと思われます。
この特許を見てみると、開閉が可能なことはもちろん、運転者の操作によってサンルーフのガラスの透明度を変更して光の量を調整できます。

▲ www.wipsglobal.com WIPS Global特許検索<移動式パンネルアセンブリー>

車両制御ができるスマートキー特許

去年の4月にAppleが出願したモバイルキーユーザーインターフェース(US17/222568)特許を見てみると、Apple Carには既存の車のキーとは違って車両の制御まで可能なスマートキーが適用されると思われます。
該当特許の図面にはiPhoneで車両を制御する方法と関連する内容が含まれています。
iPhone、iPad、MacBookなどAppleの製品間の互換ができるみたいに、iPhoneがApple Carの鍵として活用されることが想定されます。
この特許には車両の制御だけではなく、運転者が飲酒をした場合に車両の開閉装置が作動する技術も含まれていて、社会的な問題である飲酒運転の防止効果ももたらすと思われます。

▲ www.wipsglobal.com WIPS Global特許検索<モバイルキーユーザーインターフェース>

知能型秘書「Siri」を利用した目的地設定特許

Siriは、Appleのスマート機器で動作する個人秘書応用プログラムです。
命令語の全体の文脈を把握してその核心を理解することが最も大きい長所といえます。
5月に公開された意図信号を利用した目的地周辺の自律走行車両案内特許(US2022-0137625)を見てみると、Siriを利用したナビゲーション機能を提供すると予想されます。
音声命令を通じて目的地を設定できて、運転者が降りようとする地点まで指定して下車できます。
この特許は2019年に初めて出願されましたが、以後アップデートされた技術を加えて再出願されたと思われます。

▲ www.wipsglobal.com WIPS Global特許検索<意図信号を利用した目的地周辺自律走行車両案内>

手振りで運転するApple Car

Appleは最終的に、ハンドルとペダルのような操縦装置がない完全自律走行車の開発を目標としています。
そのため、手振りだけで車両を操縦できる方法を考案しました。
去年の2月に登録された特許、ジェスチャー基盤の自律走行車(US10913463B2)を見てみると、手振りだけで車両の運転方向を変えることができます。
ただ、車線を変えたり駐車方向など基本的な命令だけが可能であるため、実際の技術が適用されるまでは時間がかかると思われます。
2025年リリースを目標としているApple Carにこの技術が具現されるかは未知数です。

▲ www.wipsglobal.com WIPS Global特許検索<自律車両のジェスチャー基盤制御>

期待を高めているApple Car

去年Appleは世界のいろんな完成車企業と車両生産に関する交渉を進めましたが、決裂したという話が相次ぎました。
また、Apple Carプロジェクトを率いていたダグ・フィールド氏がフォードに転職し、自律走行システムエンジニアリングを総括していたジョー・バス氏が退職するなど核心人員が多く離脱しました。
しかしAppleは自動車に関連する特許を出願し続けているだけではなく、自律走行車のすべての機能を一つのOSで制御するDCU(統合制御装置)のセンサー部分の開発を韓国企業と協力することになっており、またAppleの供給企業であるフォックスコンとラックスシェアが自動車生産を準備しているというのが噂になっていて、消費者の期待はだんだん高くなっています。

▲ pixabay.com

2025年のリリースを目標として開発しているApple Carがどれだけ革新的な姿で出てくるか、
まだすべてが謎に包まれているので、もう少し見守る必要がありそうです。


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