2022年4月7日木曜日

【IP ISSUE】 各国の最新情報

US


2022年3月4日アメリカ特許商標庁(USPTO)は、ロシアおよびユーラシア特許機構との協力終了に関する声明を発表しました。


▲ pixabay.com

USPTOはアメリカ国務部(U.S. Department of State)が発表した指針に従ってロシア知的財産権の担当機関である連邦知的財産権サービス(Federal Service for Intellectual Property, Rospatent)およびユーラシア特許機構(Eurasian Patent Organization)、ベラルーシ知的財産庁(National Center of Intellectual Property)との関係を終了しました。

USPTOは多くの人々と同じく、ウクライナで広がっている事件等に深い悲しみを感じ、平和と人間の尊厳性を回復することを願っているといい、ウクライナ紛争激化に対応するためにロシアおよびユーラシア特許機構との関係終了を宣言しました。

また、2022年3月11日からUSPTOはグローバル特許審査ハイウェイ(GPPH)に対するロシア知的財産庁の参加要請をこれ以上許可しないことを明らかにし、これに対する事項を現在のGPPH事務局の役割を果たしている日本特許庁(JPO)に勧告したとのことです。

<出典>”アメリカ特許商標庁、ロシアおよびユーラシア特許機構との協力終了に関する声明を発表”. 韓国知識財産研究院.
https://www.kiip.re.kr/board/trend/view.do?bd_gb=trend&bd_cd=1&bd_item=0&po_item_gb=US&po_no=21063 (参照 2022-04-07)

EP


2022年3月17日ヨーロッパ連合知的財産庁(EUIPO)は、経済協力開発機構(OECD)と共同で「危険なる偽造品(Dangerous Fakes)」報告書を発表しました。

▲ pixabay.com

該当報告書は健康、安全および環境上の危険を招く偽造品取引に関するものであり、税関の押収データおよびその他執行データの分析と専門家のインタビューを基に偽造品が消費者にどれだけ危険なのかを調べています。

一般製造企業は厳格な規定を守って自社製品が消費者に害を及ぼしたり被害を与えないようにしなければならないですが、偽造犯たちはこのような規定をまったく守らないので、偽造品は深刻な健康、安全および環境的危険を招く恐れがあります。

偽造犯たちはなるべく多くの機会を利用しようとしますが、最近コロナ19の大流行はこのような傾向を更に悪化させました。
犯罪者たちはグローバル的危機を利用していて、実際に当局は偽造された医薬品、診断キット、個人保護装備、その他医療製品に対する押収が急激に増加したと報告しました。

これに同報告書は、以前の分析を基に健康の危険(例:偽造医薬品または食品)、安全の危険(例:偽造自動車予備部品、バッテリー)、環境の危険(例:偽造化学物質または殺虫剤)を招く恐れがある偽造品の不法取引価値に対して詳細で定量的な情報を提供しました。

同報告書で強調した内容は以下の通りです。
 ・香水、化粧品、衣類、おもちゃ、自動車予備部品、医薬品はもっともありふれた危険な偽造品である。
 ・不良品および偽造品は消費者の健康を脅かす恐れがあり、場合によっては命を脅かす恐れがある。
 ・オンライン販売はEUに向かう危険製品押収の60%を占める。
 ・中国と香港は危険な偽造品押収の75%を占める。

<出典>”ヨーロッパ知的財産庁、OECDと共同で「危険な偽造品」報告書を発表”. 韓国知識財産研究院.
https://www.kiip.re.kr/board/trend/view.do?bd_gb=trend&bd_cd=1&bd_item=0&po_item_gb=EU&po_no=21090, (参照 2022-04-07)


Japan Tel: +82-2-726-1113, 1107 | Fax: +82-2-777-7334 | wips-jp@wips.co.kr

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