特許文献には、発明に関する多くの情報が含まれています。1つの文献だけでも技術の核心内容、背景技術、製品の特徴などすべて把握することができます。しかし、あまりにも膨大な内容ですので特許文献を整理することは簡単ではありません。今回は、多量の特許文献を対象として主要内容を要約、文書に出力できる「レポート」機能を見ていきたいと思います。
「レポート」機能は、特許を1つずつ編集していた業務を自動化することで、数百件の特許文献を把握するためのサービスです。膨大な特許情報の核心情報のみ確認できるSummary、選択した特許を時系列で並べて技術の流れを把握できる技術発展度(Techflow)機能で構成されています。
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「レポート」は検索結果リスト、マイフォルダ、イージービューアなどさまざまな経路で画面を開くことができます。
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まず、「Summary」から見ていきます。
「Summary」は特許文献の主要内容を要約して文書化できる機能です。発明の名称、特許番号、出願人、要約、図面、IPC分類番号などの核心内容を作業しなくても画面上で出力できます。左下のダウンロードボタンで、ワード(Word)文書を出力することができます。
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1件表示の場合、主要項目はユーザーがドラッグして自由に配置できます。
(2件表示と5件表示は固定フォーマットで項目の位置変更が不可能)
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設定後ダウンロードすると、選択文献のレポートがワードフォーマットで出力され、ワードで出力されたファイルは自由に編集できます。
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次は、特定技術の発展状況を把握できる「技術発展度」(Techflow)機能です。
特定技術の発展状況を確認すると、過去の技術が現在どのように補完され発展してきたのか、現在の技術における限界は何かなど把握できます。 このような情報は、図面と一緒に調べるとより効果的です。年度別に整列された技術発展図で全体的に技術の流れを確認できます。
編集機能を使って、上位出願人の色付けも可能です。表示された色は、ダウンロードの際にも同様に適用されます。
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技術発展度は、エクセル文書で出力することができます。Summary と同様に文書で出力されたファイルは自由に編集できます。
多量の特許文献を早く文書で整理したい場合は、「レポート」機能を使うことはいかがでしょうか。
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