【IP KOREA】環境汚染を防ぐための紙アイスパック、特許登録

アイスパックと環境汚染

アイスパックはマイクロプラスチックの一種である高吸収性樹脂やビニールなどの化学物質で作られます。

特に、高吸収性樹脂は火によく燃えないだけでなく腐らないため、環境汚染の原因として指摘されています。

韓国の南楊州(ナミャンジュ)市は9月から10月までの2カ月間、アイスパック回収事業を行いました。

その結果、回収されたアイスパックは約105トンに達しました。

昨年のアイスパック使用量は約2億個で、今年は3億個を超えると予想されています。

このような理由から、環境保護のためのアイスパックリサイクルの重要性が浮上しました。

▲ pixabay.com

エコアイスパックメーカーのバインカンパニー

韓国のバインカンパニーは、主婦が赤ちゃんの離乳食を注文する際、一緒に配送されたアイスパックがどんどん積ることから、環境汚染を減らすためのアイスパックを考案し始めました。
研究を重ねた末、2018年6月、世界で初めてエコ紙のアイスパック作りに成功しました。
このアイスパックはプラスチックとは異なり、腐ってしまうので環境汚染を減すことができます。昨年、スウェーデン国立試験研究所から生物学的な分解可能性の基準を満たしていると認証を取得しました。
バインカンパニーは今年3月、関連技術を特許出願し、5月に登録を完了しました。

▲ vinecompany.co.kr <バインカンパニーホームページ>

紙アイスパックの特許

バインカンパニーが取得した特許の名称は「エコ紙アイスパック」です。
特許によると、アイスパックの包装紙は紙と生分解性フィルムで製造されます。
分解にかかる時間が500年以上の一般ビニールアイスパックとは異なり、生分解性フィルムは
土に埋めた時、自然に存在している微生物により600日程の後、自ら分解します。
また、紙アイスパックの冷媒は水を使うので環境汚染への影響がありません。

▲ Wipsglobal.com WIPS Global特許検索 <紙アイスパック特許>

紙のアイスパックのビジョンは？

このような過程で作られたバインカンパニーの紙アイスパックは、既存のアイスパックと比べてもより優秀な効果があります。
製作コストも安く、多くのメーカーから注目されています。
韓国だけでなく、ゴミの埋め立て処理比率が高いアメリカや中国からも関心が高まっています。

▲ vinecompany.co.kr <バインカンパニーホームページ>

市場調査によると、世界のエコ包装材マーケットは2022年まで2,378億ドルレベルまで成長すると予想されます。

これまで環境汚染の原因の一つであったビニールアイスパックが一日も早くエコ製品に代替され、少しでも地球がきれいになることを期待しています。

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