2019年4月23日火曜日

【IP ISSUE】医療ブランドのパチモノを作る中国

中国パチモノの限界はどこまでか


中国で数多くのパチモノブランドが生産されていることは誰もが知っていることだと思います。
しかし今では、製品ブランドではなく医療ブランドまでパチモノが登場しているそうです。
韓国で脂肪吸入で有名な「365mc」病院が、自社の医療ブランドをぱくった中国の病院を相手に訴訟を提起しました。


▲ 365mc.co.kr


中国の医療ブランド盗用


中国の成都に位置した成都二至医療美容病院は広告紙に「韓国の365mc病院の医療技術を獲得して、365mcの医療技術のラムス(LAMS)に対する技術協力をした病院」だと紹介しました。
しかし、実際には365mcとなんらかの協約を締結したことが無く、365mcの許可なしで無断で広告紙を制作して技術力に関する内容までそのままぱくって使用していました。
しかも365mcの名前を利用して「Easysculpt 365mc」、「365mc LAMS」という商標まで出願していたそうです。


▲ pixabay.com


結局中国の病院を訴えた365mc


結局365mcは無断での医療ブランドを使用した該当病院を中国当局に訴えました。
病院の関係者によると、患者の命と安全が関わっている問題であるこそ強硬に対応するとのことですが、少しでも遅れていたら中国に365mcの商標が登録される状況だったそうです。


▲ pixabay.com


中国の盗用に対する素早い対応が必要


最近中国がアメリカとの貿易交渉で、知財権盗用と技術移転強要などを初めて認めて、最高人民裁判所内のIP裁判所で中国企業等の侵害行為を認めるなど盗用に関する認識が変わっています。
しかし今回の365mcのケースのようにブランドの無断使用、技術盗用、パチモノ製品の生産など知財権の侵害行為は今でも蔓延しています。
認識が変わっているとしても、しばらく中国では素早い権利登録が必須かと思います。


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