2019年3月8日金曜日

【IP KOREA】韓国内の微細ホコリ(PM10) / 空気清浄に関する特許は?

OECD国の中で超微細ホコリ(PM2.5)第2位の韓国


気象予報では天気が晴れになっていますが、空はとてもかすんでいます。ソウルでは、5日連続でPM2.5が深刻な状況なのでマスクを着用するなど健康に留意せよとの災難警報メールが届きました。いつまでマスクを着用してかすんだ空を見なければいけないんでしょうか。こんなに空気が悪いせいか、室内用や車両用の空気清浄機が飛ぶように売れているそうです。


微細ホコリ / 空気清浄関連の特許


微細ホコリや空気清浄というキーワードを含んでいる特許は韓国内だけでもおおよそ5千件以上です。2013年を基点として毎年急増している様子であり、特に2017年には500件以上の特許が出願されています。


▲ pixabay.com


誰が一番多く出願しているか


実は、空気清浄機といえばLG電子の「Puricare」が思い浮かびますが、その分LG電子の出願が圧倒的であることが分かりました。もちろん、LG電子以外にもサムスン電子、コーウェイ、DAYOU WINIAなど韓国で空気清浄機で有名な企業たちが我勝ちに特許を出願しています。

これらの企業の特許を見てみると、実際の商品にとても似ている形の図面で技術的な特長を説明していますが、最近出願されたLG電子の特許もそのような特許の一つです。この特許は加湿機能と空気清浄機能が備えられた加湿・空気清浄機に関する特許です。


▲ Wipsglobal.com 特許検索サービスWIPS Global<LG電子の加湿空気清浄機関連特許>


▲ lge.co.kr

この特許は殺菌剤などの化合物を使用しなくても加湿器内の細菌を殺菌できる方法を提案したのが特徴といえます。作動原理を見てみると、空気清浄機の上部にすぐ水を入れられますが、水槽内に入れられた水はウォータリングエンジンを通じてくみ上げられて噴射されることで加湿機能を提供するそうです。何より重要な殺菌機能は、水槽の外から水槽内に紫外線を照射することで提供されるみたいです。


防虫網が微細ホコリを取る!


特許を調べてみると実用的で面白いアイディアをつなぎ合わせた技術を発見することがありますが、Eunsung化学が出願した特許もその一つだと思います。

ほとんどの家の窓には害虫が入ることを防ぐための格子型の防虫網が設置されていますが、今の防虫網は言葉通り害虫だけ入らないように防ぐもので微細ホコリはそのまま入ってしまいます。


▲ Wipsglobal.com 特許検索サービスWIPS Global<Eunsung化学の防塵防虫網関連特許>

Eunsung化学は微細ホコリの除去が可能な防塵・防虫網に関する特許を2018年10月に出願しています。分かりやすく言えば、防虫網に微細ホコリのフィルターが付着されたものです。このフィルターは多孔性のナノウェブ等で形成されていて、通る風に異物を取ることができて、二つのフィルター網は吹く風に相互摩擦されて静電気を発生させて微細ホコリを取るとの内容が含まれています。

Eunsung化学以外にもTEXTOMAやFT EnEもナノ素材の微細ホコリ遮断網と関連する特許を出願しています。

室内の空気を綺麗に管理することも重要ですが、一日でも早く外の空気がよくなって欲しいです。


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