2018年8月21日火曜日

Smart Angleを活用した企業のIP競争力分析

Smart Angleを活用したIP競争力分析


企業の特許競争力を判断するための基準には、個別特許の被引用回数やファミリー特許の数、または関連技術分野での特許保有量などがあります。このような情報は公開された特許で確認できますが、検索された特許リストをエクセルなどでダウンロードした後、ファミリー特許数、被引用回数などの数値を抽出して、それらの数値を比較することで企業間の関連分野の特許競争力や市場占有率などを把握することができます。

しかし、分析のために毎度資料をダウンロードして、またエクセルで数値を比較するのは手間がかかる作業です。
今回の特許検索Tipでは、先月リニューアルしたWIPS Globalのスマートアングル(Smart Angle)を活用して企業別関連分野の特許占有率、市場支配力などの数値を容易く把握する方法を紹介します。



WIPS Globalのスマートアングルは、特許母集団の定量分析をより容易にできる機能です。出願日別の特許出願現況、共同出願可否、被引用可否、IPC分類別現況など様々な数値を一回のクリックで把握することができます。
その内、IP競争力分析機能(IP Competitiveness)はファミリー特許、被引用、特許出願などの数値を通じて該当分野の企業別(出願人別)IP競争力を計ることができる機能です。IP競争力分析機能を活用すると各種数字を利用した単純労働なく一目で市場性、占有率などを確認できます。


▲ Smart AngleのIP競争力分析

1. 技術影響力と市場支配力(Technical v. Marketability)
IP競争力分析機能の一つ目のタブからは該当特許集団の市場支配力と技術影響力、そして占有率をバブルチャートで確認できます。


▲ IP Competitiveness(Technical v. Marketability)を表したバブルチャート

技術影響力(CPC:Cites Per Patent)は、「引用度指数」とも呼ばれて、特許の被引用が高いほど影響力もまた高くなり、特許数対比引用数を基準に計算されます。
尚、市場支配力(PFS:Patent Family Size)は、各特許のファミリー特許保有量を尺度として計算されて、ファミリー特許保有量が多いほど市場支配力が強くなります。

各バブルで企業の技術影響力と市場支配力を確認することができて、特許母集団の平均値を通じて企業の市場支配力と技術影響力がどの位置にあるかを比較することができます。また、バブルにカーソルをあてると該当出願人の出願件数と市場支配力指数、技術影響力指数の詳細数値を確認することができます。


▲ 各バブルの詳細数値確認

2. 技術影響力と占有率(Technical v. Market share)
二つ目のタブでは、技術影響力と占有率を表すバブルチャートを確認できます。占有率は各出願人の特許数を基準に計算して、全体特許数に対する出願人の特許数が多いほど占有率は高く表示されます。占有率を通じて各企業で該当分野の研究開発がどれくらい進んでいるか計ることができます。


▲ IP Competitiveness(Technical v. Market share)を表したバブルチャート

同じく、各バブルはカーソルて詳細数値を確認することができて、全体企業の数値は右上の「Statistics(統計)」にて確認することができます。


▲ 「Statistics(統計)」で全ての企業の数値確認

3. 特許活動指数(Activity Index)
特許活動指数(AI:Activity Index)は、企業が保有している特定技術分野の特許出願数を活用して、他の出願人に比べて相対的にどの技術分野にR&Dを集中しているかを確認することができます。


▲ 「Activity Index(特許活動指数)」を通じた特許の集中度確認

今回のリニューアルで業務への活用度が更に高くなったスマートアングルをぜひお試しください!



Japan Tel: +82-2-726-1113, 1107 | Fax: +82-2-777-7334 | wips-jp@wips.co.kr

0 件のコメント:

コメントを投稿

【IP ISSUE】各国の最新情報_202404

  FR 2024年3月20日、フランスの競争委員会(Autorité de la concurrence)はGoogle LLC、Googleアイランド及びGoogleフランス(以下、Google)のニュースコンテンツ著作物無断使用による著作隣接権法の違反に関連して2億5千万ユ...