2024年4月22日月曜日

【IP ISSUE】95年の著作権が消滅になったミッキーマウス、自由に使えるか?

 世界の人々に愛され続けているキャラクター、ディズニーのミッキーマウスを今年から無料で使えるという話をご存じですか?アメリカでは毎年1月1日がPublic Domain Day(共有財産の被)*で、著作権で保護を受けていたコンテンツが公共領域に転換されますが、ディズニーの代表マスコットでこれまで95年間保護されていたミッキーマウスの著作権が2023年に満了になってもうみんなが商業的に使える共有財産になったそうです。

*Public Domain Day:Public Domaiは著作権やその他財産権を所有者が諦めたり大衆に寄贈して誰でも自由に使用できるように公開されている状態をいいます。アメリカはここにDay(月日)をつけて、毎年1月1日を著作件が満了されて公共領域に転換される共有財産の日に指定しました。

著作権、どれくらい長く保護されるか?

この話を詳しく確認する前に、著作権と著作権保護期間について先に調べてみたいと思います。
著作権は著作者が自分が創作した著作物に対して持つ排他的で独占的権利で、創作と同時に発生します。
有名人の芸術作品、企業のキャラクターのみならず、子供が家で描いた絵までも全て創作と同時に著作権を持ちます。

▲ Clipartkorea.co.kr

韓国の著作権保護期間

韓国の場合、個人の著作権は著作者の生存期間と死亡後に70年間まで保護を受けることができます。また、無名や異名(知られていない名前)の著作物は公表された時点から70年間存続されます。ただ、無名及び異名の著作物の場合、著作者が死亡した後に70年が経ったと認められる時に著作権が消滅したとみなします。

業務上の著作物もやはり公表した時点から70年間著作権が認められます。創作を完了した時点から50年以内に公表されていない著作物の場合、創作した時点から70年間保護期間が認められます。

アメリカの著作権保護期間

アメリカの場合、個人の著作権は著作者の生存期間と死亡後の70年まで有効だそうです。ただ、無名、異名または法人の業務上著作物の場合、韓国より著作権が長く存続されます。初めて発行された時から95年間または創作された年から120年間の中で先に終了される期間の間に著作権が保護されるそうです。ディズニーのミッキーマウスは1928年にアニメーション映画の蒸気船ウィリーに初めて登場して名前を広めましたが、あっという間に95年の月日が経ち2024年1月1日から誰でも使える創作物になったのです。

▲著作権報告期間

全てのミッキーマウスキャラクターが共有財産になるのか?

正解は「NO!」です。蒸気船ウィリーでデビューした1928年のミッキーマウスの代表的な特徴は白い手袋をしていません。目も黒く表現されていて体格も小さくて現在のミッキーマウスとはかなり違う姿をしています。今回公共著作物になったミッキーマウスは1928年に大衆に初めて公開された過去のミッキーマウスです。

▲蒸気船ウィリーでデビューした1928年のミッキーマウス<出処:ウィキ百科>

それ以来、ミッキーマウスは過去の姿を基に少しずつその形が変わってきました。
変遷史を経て現在の白い手袋をして前よりしっかりした体系の白目を持ったミッキーが誕生しました。1928年以後に新しく登場したミッキーマウスキャラクターは今でも著作権の保護を受けています。

▲ミッキーマウスキャラクターの変遷史<出処:ニュースワン>

1928年バージョンのミッキーマウス、自由に使えるか?
「無人島に落ちるとSOSの代わりに砂浜にミッキーマウスを描け!」というディズニーの強力な著作権保護を風刺したミームがあります。実際にウォルト・ディズニー社の圧力でアメリカの議会が著作権存続期間を著作者の死後50年から70年に延長した事例もあります。その分、ディズニー社が自社の著作権保護に力を入れていることを大衆も知っているため、1928年バージョンのミッキーマウスを本当に自由に使ってもいいのか疑問が提起されています。

消滅された著作権

1928年のミッキーマウスの著作権が消滅されたので、該当キャラクターは映画、放送、漫画、ゲームなど色んな創作物で自由に使用できます。有名キャラクターが共有財産になった事例にはクマのプーさん、子鹿のバンビがありますが、著作権が消滅された後に広告や映画で色んな姿を見せてくれました。かわいいプーさんとバンビがホラー映画の主人公にもなりました。ミッキーマウスも例外ではありません。最近あるゲーム流通プラットフォームはミッキーマウスを怖いキャラクターに変形した恐怖ゲームの予告編を公開しています。


永久なる商標権

法的期間が経つと消滅する著作権とは別途として、商標権は10年ごとに更新できるので、ミッキーマウスの商標権は永久であると言えます。なので、ミッキーマウスの名前とロゴ、キャラクターを商品やサービスに使うためにはウォルト・ディズニー社の許可が必要となります。
つまり、映画、映像や小説などの著作物でのミッキーマウスの使用は自由ですが、商品とサービスに販売時、キャラクターを商標権者の許可無しで登場させる行為は無断使用にあたり法的措置を受けることになるのです。

▲商品にキャラクターを使用した例示仮想イメージ(実際の販売商品ではない/出処:freepik)

今回のポストでは、世界で最も有名なキャラクターの一つのミッキーマウスがパブリックドメインになった事例を調べてみました。
コンテンツの洪水の時代で様々な形でもっと身近に会えることになるミッキーマウスの姿が楽しみです。
更に、1928年バージョンのミッキーマウスの著作権満了以後、商標権を強化して新しいキャラクターを発掘するディズニーのこれからもとても楽しみです。
この事例がキャラクター著作権満了によって発生する色んな波及効果に対してみんなで考えてみる機会になるといいですね。


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