第2のTESLA(テスラ)と呼ばれる「Nikola(ニコラ)」
Nikola(ニコラ)は水素燃料電池で運行する炭素無排出セミトラックを生産する計画で2014年にTrevor Miltonによって設立されました。
今年の6月にアメリカのナスダックに上場されていた投資会社VectorIQとの合併を通じて迂回上場した後、一週間でフォードの企業価値を追い越したことがあります。
また、ジェネラルモーターズがNikolaの持分11%を引き受けて、電気自動車および水素燃料電池トラック「Badger」を2022年末から生産すると知らせて株価は1日で40%近く暴騰しました。
トラック製造会社であるにも関わらず、1台のトラックも生産したことは無いですが、水素燃料電池分野の核心技術の商用化の可能性で第2のテスラと呼ばれています。
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▲ nikolamotor.com Nikolaホームページ「Nikolaのトラック’NIKOLA ONE'」 |
「Nikolaの全ては偽者だ」
先月の10日、空売り業者であるHindenburg ResearchはNikolaに対する報告書を発表しました。
報告書の題名は「Nikola:数多くの嘘でアメリカの最も大きい完成車企業とパートナーシップを結ぶ方法」でした。
報告書には、Nikolaは水素電気自動車生産能力も無く、2016年に公開した水素電気トラック「NIKOLA ONE」も全て嘘だという内容が含まれています。
このような嘘たちは全てNikolaの企業価値を膨らませるための意図的なフェイクだと主張しました。
報告書が出た直後、Nikolaの株価は40%近く急落しました。
Nikola側は空売り勢力が株価を捏造するために虚位の事実を広めていると反論しましたが、アメリカの証券取引委員会も法務部と一緒にNikolaに対する調査に着手した状況です。
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▲ nikolamotor.com Nikolaホームページ「Nikolaのトラック’Badger'」 |
テスラの新しい主張
Nikolaは現在テスラと20億ドル規模のデザイン特許侵害訴訟を進めています。
2018年にNikolaはテスラの始めての商用車モデルである「セミトラック」が自社のNikola Oneトラックのデザインをコピーしたと主張して訴訟を提起したんです。
訴訟でNikola側は創業者であるTrevor Miltonが2013年にNikola Oneモデルの設計草案の制作を始めて、以後職員たちと一緒に完成させたとしました。
しかし先月の23日、テスラは特許侵害の疑いに対して提出した答弁書でNikolaの主張に反論する新しい事実を公開しました。
答弁書の内容によるとテスラ側はNikolaが該当デザインの保護を主張する権利がないと主張しています。
▲ Wipsglobal.com WIPS Global特許検索「Nikolaのデザイン特許」 |
そもそもNikolaのデザイン特許は自分たちで直接デザインしたものではなく、クロアチアのデザイナーAdriano Mudriから購入したというのがその理由でした。
Mudriは、トラック製造企業であるRimacのディレクターで似たような模様のトラックをデザインして2010年にMichelin Challenge Designで授賞していて、Trevor MiltonはMudriに会った後に該当デザイン特許を出願したと明かしました。
上記の根拠を理由にテスラはNikolaを相手に特許無効訴訟を提起することを考慮中であると知られています。
▲ twitter.com/nikolamotor |
技術からデザインまで、何が真実なのか?
Nikolaの持分を引き受けたジェネラルモーターズ側はNikolaと契約する前に実写を通じて技術を確認していると明かして、テスラの主張に反論しました。
しかし市場はNikolaよりテスラの主張をもっと信頼しているように見えます。
アメリカのある媒体は、Nikolaの事業推進に対するTrevor Miltonの説明が多少曖昧で漠然としていると指摘して疑い混じりの記事を出しています。
結局創業者であるTrevor Miltonも辞任しましたが、辞任後にNikolaのみならずMiltonの過去のセクハラ疑惑まで持ち上がるなど連日悪材が続いています。
色んな疑惑が続いている今、Nikolaの全てが嘘なのか、それとも空売り勢力による計画された捏造なのか今後の行方に注目です。
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