見えるARSを世界で始めて開発したCallGate
2005年に設立されたCallGateは世界で始めて見えるARS技術を開発した企業です。
見えるARSとは、電話をしながら利用者が特別な操作をしなくてもすぐスマートフォン画面に特定コンテンツなどを見せる技術です。
コールセンターに電話をかけるとモバイル画面に操作できる画面を表示させるサービスが見えるARS技術です。
見えるARSの使用は通話着信率増加、ARS利用時間短縮、相談員連結要求減少、満足度調査の応答率増加などの効果があるそうです。
現在は約4千9百万個のアプリケーションと連携して毎月約788万人にサービスを提供していて、月間サービスコールも1億件を超えているそうです。
▲ callgate.com 「CallGateホームページ」 |
CallGateのARS関連特許
CallGateは現在韓国内で15個、海外で13個の登録特許を保有しています。
登録された特許は音声通話中に相手にコンテンツを伝達する多様な方法に対する技術です。
その中で代表的な特許は「プラットフォーム基盤サービス提供のためのサービスサーバーおよびその動作方法」ですが、企業が登録したARSに電話をかけると連携登録されたアプリを連結させる方式です。
2007年、ARS利用中に企業のモバイルチャンネルにつなげる1世代ARS技術がSKテレコム(韓国の通信関連企業)の携帯に初めて適用されて、現在はクラウドを利用して音声内容をウェブページの形で確認できる3世代技術まで発展しました。
▲ Wipsglobal.com WIPS Global特許検索「CallGateの見えるARS関連特許」 |
KAKAOとARS事業衝突
KAKAOは、カカオトークメッセンジャー画面を利用した見えるARS事業を検討していますが、このために関連核心特許を保有したCallGateと去年の10月から事業提携を論議してきました。
しかし協議過程で両側の意見差は縮まらず、協商はもたもたしている状況です。
CallGateは当初KAKAOが自社と口頭で独占的事業締結を約束したが、これを守っていないと主張しています。
一方、KAKAOは見えるARS事業に対してCallGateと独占契約の約束を含めてどんな契約も締結したことがないと主張しています。
5月にKAKAOはCallGateとの協商に進捗がないと、X2Dという会社と該当事業を進めることにして、CallGate側が協力社として参加してほしいと伝えました。
CallGate側は自社の特許技術を元にKAKAOが事業を進めていると主張して、最初から提示してきた独占契約でない以上、事業参加意向がないことを明らかにしました。
去年の頭ごろから通信およびIoT事業をしているStagefiveがCallGateへの投資と持分買収に興味を示しました。
StagefiveはKAKAOの97個の系列会社の一つで、2018年にKAKAOに編入されました。
CallGateはKAKAOとの特許紛争の余地をなくすためにStagefiveが接近したと主張しましたが、KAKAOはStagefiveが買収を進めることは自社とは関係がないと反論しました。
しかし関連企業たちを買収して事業を拡張してきたKAKAOの方式からみると、論難を避けるのは難しそうです。
▲stagefive.com 「Stagefiveホームページ」 |
CallGateはKAKAOが関連事業を進める場合、法的手続きを進める計画であることを明らかにしました。
契約企業変更と自社の技術侵害に対する公正取引委員会提訴および特許侵害訴訟などを考慮していると知られています。
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