2019年12月24日火曜日

【IP KOREA】KISTI、特許の長期維持可能性予測模型開発

KISTI、特許の長期維持可能性を予測する模型を開発


韓国科学技術情報研究院(以下、KISTI)と韓国の建国大学(Konkuk Univ.)のユン・ジャンヒョク教授チームは、人工知能を利用して特許の長期維持可能性を予測できる模型を開発したと発表しました。
予測模型はアメリカ特許の主要指標と特許維持期間の関係を人工知能に学習させるそうです。
企業からしては価値が高い特許を選別して予測できるので、長期的な戦略を立てる際に役に立つと予想されます。

▲ pixabay.com

特許選別の必要性


特許権の存続期間は、出願以後20年で結構長いです。
なのに、なぜ長期特許を選別する必要があるでしょうか?
それは、特許には維持費用がかかるからです。
特許権は維持のために毎年費用を払わなければいけないですが、特許が少なければそこまで大きい問題ではないですが、大手企業のように毎年数百、または数千件の特許を出願して登録するとこれに対する維持費用だけでも相当な額になります。
そのため、ビジネス的に価値が高い特許を予め選別して効率的に特許権を管理するのが企業にとってとても重要です。

約10%の長期戦略特許


KISITIが今年の最新特許約16万件に対して予測模型を適用した結果、約10%に該当する1万6千件ほどが長期的に維持される可能性が高いと出たそうです。
分野別にみると多数の特許が情報通信技術と医療融合技術分野に集中していて、最も多い長期戦略特許を保有した企業はIBMで、Apple、Googleなどがその後を次いだそうです。

国の競争力向上のための努力


今回の予測模型を開発したKISTIと建国大学の研究陣は、研究を通じて国の長期対応方向を予測したり競争企業の長期技術戦略を効果的に予測して分析するためにこの予測模型を開発したと伝えました。
研究陣の言葉通り、人工知能を活用した技術センシング体制が国のR&D競争力をもっと引き上げることができると良いですね。


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