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▲ pixabay.com |
マクドナルドの代表メニュー「ビックマック」
マクドナルドのハンバーガーのビックマックは、1967年に大人の顧客向けに開発されて現在に至るまで多くの人気を得ている代表メニューです。
日本では1971年にマクドナルド1号店が開店した時期から販売されていて、期間限定や数量限定でメガマックやギガビックマックなどが販売されたこともあります。
1988年に韓国市場にも進出して、当時の消費者から好評を博して、1996年にビックマックを商標として登録しました。
▲ www.intomark.com INTOMARK商標検索<「ビックマック」商標> |
アイランドのファーストフード「スーパーマック」
1978年に設立されたアイランドのスーパーマックは、自国に106個の店舗を持っているフランチャイズです。
マクドナルドはこれまで、自社の商標である「ビックマック」と「スーパーマック」が名前が類似して消費者に混乱を招く恐れがあると主張してきました。
そのためスーパーマックがヨーロッパ進出にとても苦労をしたと知られています。
そして2017年、スーパーマックはマクドナルドが自社の商標権を侵害していて、使用もしない商標を通じて自社の事業拡大を妨害してきたとヨーロッパの知識財産庁(以下、EUIPO)に提訴しました。
スーパーマックの提訴にマクドナルドは、「ビックマック」という名前がヨーロッパ全域において幅広く使われてきたので問題がないと主張しました。
▲ supermacs.ie |
EUIPOの判決
先月の15日、EUIPOはマクドナルドがビックマック商標を使用していないと商標権取消判定を下しました。
判決以後スーパーマックは、強大な力と商標権をもってパワーハラスメントをしてきたマクドナルドを相手に勝訴したことはダビデとゴリアテの戦いでダビデが勝利したことと同じだといい、小規模会社のための判決だと言いました。
マクドナルド側はヨーロッパ内でビックマックが実際に使用されている明白な証拠を無視した決定であると反論して即時控訴することを明らかにしました。
判決後、ライバル企業のバーガーキングのスウェーデン支店で「ビックマックと類似した」、「ビックマックのようだが」などの名前をつけたメニューを販売してからかうこともありました。
▲ tmdn.org <スーパーマックのヨーロッパ商標> |
マクドナルドはビックマックの商標を失うことになるのか
今回の訴訟でマクドナルドが敗訴した商標は全て大文字で表記された「BIG MAC」です。
実際、大文字の商標以外にマクドナルドは「Big Mac」、「Grand Big Mac」などの複数の類似商標を保有しているので、今後ビックマックという名前を使うことに問題は無いと思われます。
マクドナルドは2009年のマレーシアのカリー食堂のマックカリーと8年間の商標訴訟で敗訴した経験がありますが、これを除いては他の企業との商標訴訟でマクドナルドが敗訴したことがほとんどないです。
そのため、業界の関係者たちの中では控訴審で判決が覆る可能性が高いとの意見もあるそうです。
スーパーマックを相手に商標権の本当の持ち主になれるのか、次の判決が楽しみです。
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