スターバックス、韓国の個人相手の商標権訴訟で敗訴
スターバックスのアメリカ本社が韓国の個人事業者を相手に提起した商標権無効訴訟で、韓国の特許審判院が韓国の個人事業者の手を上げた事が明らかになりました。
スターバックスは2017年11月、韓国の個人事業者のチェ氏が伝統茶関連商品で登録した商標が自社の茶関連商標と類似していると主張して登録を無効にして欲しいと審判を提起しました。
当時、特許審判院は二つの商標が類似していないと棄却して、スターバックスはこれに不服して審決取消訴訟を提起しましたが、結局また敗訴してしまいました。
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▲ pixabay.com |
TEAVENとTEAVANA
チェ氏は、韓国の伝統茶を輸出するために「TEAVEN(ティヴン)」という商標を登録したと知られています。
一方、スターバックスの茶関連商標はTEAVANA(ティヴァナ)」ですが、スターバックスはティヴンがティヴァナを剽窃したと主張して、韓国の成人男女約500人を対象に行ったアンケート調査で「二つの商標を混同し得る」と応えたとの結果を提示しました。
▲ Intomark.com 商標検索システムIntomark<「ティヴン」と「ティヴァナ」商標> |
二つの商標が類似しないと判断した裁判部
特許審判院と特許裁判所は、二つの商標が類似していないと判断しました。
二つの商標の場合、ハングルで発音した時にそれぞれ「ティヴン」と「ティヴァナ」になるのが一般的だと考えられて、呼称が異なって二つの商標の図形と色の有無、フォントなどが異なるため明確に区分されると伝えました。
また、アンケート調査結果については、質問内容が争点と無関係に応答者を糊塗する可能性があると判断したそうです。
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▲ pixabay.com |
最終結果は果たして?
今回の勝利に対してチェ氏は、訴訟費用を負担するのが大変で諦めようと考えたそうです。
個人の立場で企業との訴訟は経済的にも心的にもとても難しいことだったと思います。
スターバックス側は、マスコミとのインタビューで本社に要請して判決内容を確認していると慎重な動きを見せたそうです。
一方、今回の訴訟は特許裁判所の判決で、もしスターバックス側が不服する場合は最高裁判所でその是非を判断することになります。
ティヴンとティヴァナの訴訟がこのまま終わりになるか、もっと長い戦いの始まりになるかはもう少し待ってみる必要がありそうです。
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