ギャラクシーウォッチ(Galaxy Watch)をめぐる商標侵害論争！

サムスンのスマートウォッチ「ギャラクシーウォッチ(Galaxy Watch)」

今年の8月、サムスン電子は新しい製品であるギャラクシーウォッチを公開しました。

サムスンは、前回のシリーズまで「ギア(Gear)」というブランドでスマートウォッチを販売していましたが、同社の代表スマートフォンである「ギャラクシー(Galaxy)」シリーズとの連動性を強調するために、スマートウォッチの名称を「ギャラクシーウォッチ」に変更してリリースしました。

▲ www.galaxymobile.jp　＜Galaxy Watch＞

時計製造会社の商標訴訟提起

中堅時計製造会社であるオリエントは1959年に設立した会社で、84年に「ギャラクシー」という名前の時計をリリースしました。

最近オリエントは自社のブランドである「ギャラクシー」の商標権を侵害したと主張して、不正競争防止法、販売禁止仮処分の申請を提起しました。

1984年から商標を登録して時計製品を販売してきたのに、今回新しくリリースしたスマートウォッチ、つまりスマートフォンではない時計製品に「ギャラクシー」というブランドを使用するのは違法であると主張しました。

また、オリエント側がスマートウォッチ開発を準備していたが、サムスンがギャラクシーという名前のスマートウォッチを販売する以上、市場進入がもっと難しくなると話しました。

▲ otw.co.kr　＜オリエント時計ホームページ＞

サムスン電子側の意見

サムスン電子側は、既存スマートフォンをはじめて色んなIT機器で使用している商標でスマートウォッチに拡大適用しただけで、一般の時計商品群とは違うと主張しました。

また、オリエントが提起した訴訟は関連する内容をまだ聞いておらず、以後立場を明らかにする計画だと伝えました。

▲ intomark.com 韓国商標検索システムINTOMARK <オリエントの時計商標>

サムスンが取ろうとした「ギャラクシー」ブランドの時計商標

サムスンは5年前から「ギャラクシー」商標を時計関連分類で登録するために出願をし続けていました。
系列会社合併前の第一(チェイル)毛織を出願人として商標登録を試みましたが失敗していて、以後サムスン物産とサムスン電子が一緒に出願したもののこれもまた時計関連分類で商標を登録することができませんでした。
サムスンが出願する度にオリエント側が異議を提起したためです。
しかし、ニース国際分類によって商品分類が追加されて、サムスン電子はギャラクシーウォッチの商標を「スマートフォンにデータを転送する時計」などの新しい分類に指定して今年また商標を出願しました。

▲ intomark.com 韓国商標検索システムINTOMARK <サムスンのギャラクシーウォッチ商標>

裁判所は誰の手を上げるのか？

オリエントは、サムスン電子が韓国内では情報通信機器類だけで出願して、アメリカなどの海外では時計類まで含めて出願した事実を挙げて商標法違反について既に認識していたはずだと主張しました。
しかし韓国内ではオリエントのギャラクシー時計とサムスンのギャラクシーウォッチは厳として違う商品分類で商標が出願されているのが事実です。
オリエントの主張が裁判所で受け入れられるか、結果に注目です。

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